ツール・ド・北海道 レースレポート

溝口智貴
ツール・ド・北海道が9月8日〜10日に行われました。

第1ステージ 9月8日 162km 天気 晴れ
結果 39位

北海道に到着してからはインカレの疲労も少し残っていましたが、レース前日にはコンディションも良く、良い形で第1ステージを迎えました。コースプロフィールは終盤に2つの山岳があり、ペースが上がる事が予想されたので、そこで集団から遅れないように挑みました。

リアルスタートが切られ、ハイペースでアタック合戦が1時間ほど続きましたが、6人ほどの逃げが決まり、集団は落ち着きました。このタイミングでチームカーに補給を取りに行き、上手く補給する事ができました。中盤を過ぎた辺りで落車が起き、その落車に伊藤と中井さんが巻き込まれてしまいました。その後逃げを捕まえるためにハイペースになり、そのまま1つ目の山岳に突入しました。
ペースがとても速く、頂上の手前辺りで集団から遅れてしまいました。しかし、集団は見えていたので、車列を上手く使って戻る事が出来ました。そのまま最後の山岳に入り、先頭は逃げを捕まえましたが再び遅れ、プロの選手4人ほどで山岳を終え、前を追いました。残り4kmを切った辺りで前に追いつき、そのままゴールしました。トップと39秒差でゴールしましたが、脚はかなり疲労して第1ステージを終えました。

第2ステージ 9月9日 185km 天気 曇り
結果43位

第2ステージは目立った山岳もなく、スプリンター向きのステージでした。
集団から遅れるようなコースではなかったので、最初のアタック合戦に参加し、逃げに乗る事を目標にスタートしました。
昨日と同じくハイペースでアタックが続き、自分はマトリックスの土井さんにアドバイスを頂きながらいいタイミングで何回か抜け出す事が出来ましたが、中々逃げは決まりませんでした。40kmを過ぎた辺りで抜け出した5人ほどの逃げが、決まってしまいました。この時点でかなり脚を使ってしまったので、集団後方に下がり、終盤まで脚を回復させながら走りました。途中の海岸線がとても長く、横風がとても辛かったです。
終盤に入り、スプリンターを勝たせたいチームが前方を固め、かなり速い速度で残り10kmに入りました。そのままペースが落ちる事なくスプリントになり、自分は安全な位置で集団と同タイムでゴールしました。

第3ステージ 9月10日 75.9km 天気 晴れ
結果 35位

最終ステージは函館山山頂でのゴールでした。第2ステージを終えた時点でU26のチーム総合が2位でトップと38秒差だったので、最後の登りで逆転を狙い、走りました。
中盤までは集団で走り、登り口までに前方に位置し、登りに入りました。先頭にはついていけないとわかっていたのでギリギリ登れるペースの集団で走り、最後は出し切ってゴールしました。
しかし、U26のチーム総合のタイムは23秒足りず、2位でツール・ド・北海道を終えました。

ツール・ド・北海道を終えて、プロの選手と走った事で自分の力や足りない部分を再確認出来ました。この経験を来年に繋げて行きたいと思います。





伊藤晧平

第一ステージは平坦基調のコースでした。
日が出ていたので、思ったよりも暖かく走りやすい気候でした。

パレードスタートが最初の5kmほど行われました。沿道の応援がとても多く、自分の経験したことのないほど大きな大会だということを改めて感じました。

前半はほとんど平坦だったので、集団の中でしっかり休んでとりあえずは完走を目標に走りました。
周りの選手を見ていて、今まで経験した学生のレースとは違い、集団内の空気がなんとなく軽く感じ、それに比べ自分は力みすぎていたなと終わってから思いました。

京産の選手を見ながら脚を使うことなく順調に走っていましたが、補給所を通過して終盤に差し掛かるところで前で落車が起き、自分はそれに気づけず普通なら避けられたにも関わらずそこに突っ込んでしまい、落車してしまいました。

腰を打ってしまいそのまま自力で立ち上がれずに、そこで無念のリタイアとなってしまいました。

今回ツールド北海道という大きな国際レースに参加できるということで、何か少しでも学んで帰ろうと決めていました。
ですが、落車でDNFという、本当に情けない結果に終わってしまいました。
レースはここからというところで転けてしまい、大事な場面を経験することができなかったことや、もっともっと走って自分の力を試したかった、また、なんで自分は今あそこで走っていないのか、など、いろんな悔しさが込み上げてきて、複雑な気持ちで残り二つのステージをサポートとして過ごしました。

ですがそこでマネージャーさんたちサポートの仕事の大変さや、選手に対する気遣いなど普段ここまでしてもらっているのかと、どこか申し訳なくなりました。
ここまでしていただいているのにこんな不甲斐ない走りではダメだと、感じました。いろんな方々からサポートしていただいている分、今回の悔しさもバネしてこの先しっかりと結果を出して恩返ししていこうと思います。

ありがとうございました。

一回生 伊藤