ツールド北海道2014 

レースレポート




9月13日(土) 晴れ


第一ステージ 194km

自身初のUCIレースであり果たして着いて行けるのかという怖さと緊張のもとのスタート。リアルスタートが切られると同時にアタック合戦のためにスピードが上がり集団の後ろの方で着いてゆく。しかしHSを抜け、その後逃げグループが形成されるとペースはガクンと落ちサイクリングの様になり、補給を取ったり足を休める余裕があった。一つ目のKOMである日高山脈に差し掛かると登りはやはりスピード早く、集団の後ろの方で登りに入ってしまったため中切れを埋めながら登坂になってしまった。ハイペースで下り基調の道を進みラスト20kmの二つ目のKOM。勾配はきつくないもののラストに向けてペースは速く、ここもアウターで踏み続け中切れに気を付けながらこなす。残り10kmからは各チームの位置取り争いの中ではそう簡単に前には上がれず、集団に埋もれながらのゴールになった。ただ心配された一日目でのリタイアや大幅な遅れはなくレースを終えることができたことでひとまず安心した。








9月14日(日) 曇り

第二ステージ 184km

コースプロフィールは平坦ステージで長い登りはないが、レースは高速で展開されるとの予想でスタート。 やはり序盤はアタック合戦などによりスピードは速くAv.47km程で進行し常に踏んでいる状態。途中アタック合戦に混じってみるものの、行っては吸収され、また次が行っては吸収されの繰り返しが続き決まることがなくまた集団になるという展開であった。KOMは丘のような感じだったが、大小問わず登りは頂上を越えて下りに入っても全開で踏んでいくため必ず登りではなるべく前に行くように心掛けた。 後半もリーダーチームなどが速いペースで牽くため集団は一列棒状状態になり、真ん中あたりに上がってもしばらくすると流れで最後尾まで来てしまっていたりしていた。ラスト約30kmで注意すべき登りが2箇所あり、予想通りギアを掛けて駆け上がる感じの登りであったが中切れに気を付けながら登る。ラスト10kmは当然スプリントに向けてスピードが上がる中どこかのチームの最後尾にくっついて上がろうとするも1km前位になると足、ポジション取りでも敵わず、前日同様に集団に埋れながらのゴール。4時間ずっと踏んでいるかのようなレースで第一ステージよりもきついレースだった。






9月15日(月)
第三ステージ

足はそこまで疲れ切っていないものの、朝食の時になると三日目でも緊張し食欲がわかない。しかし食べないことにはレースは走れないので様々な炭水化物を詰め込みコーヒーを飲んで落ち着きスタート地点へ。レース序盤、今日はアタックを試みるため前方へ。しかし僕のようなもののアタックでさえもすぐに総合上位チームにチェックされたり少し泳がさせられたりして行かせてもらえない。そのまま一つ目のKOMで何人かが飛び出し、そのグループを吸収した直後の逃げが決まってしまった。16人が行ったものの自分を含めチームから一人も入ることができなかったことはとても残念であった。その後もペースが落ちたのは束の間で、きついアップダウンと直線区間でも横風により集団が一列棒状になり気の抜けない状態でレースは進む。ラスト30km程からはまさに北海道というようなずっと見通せるまっすぐな道でハイペースで位置取りが続き、上がっても流れの中でまた下がってきてしまい、また上がるという感じのためポジションをキープすることが難しかった。ラスト1km、ペースは最も上がり集団は右へ左へとうねる中で自分は引いてしまい最後のスプリントにいい位置で臨めなかったことは弱さであり、一つでも上へという気持ちが恐怖に負けてしまったとおもう。




今回のレースはすべてが初で経験したことのないスピード、密度、位置取りなどであり、とても貴重な経験であり勉強をさせてもらいました。またツールド北海道をチーム5人全員が走り切ったことは個人としてもチームとしても少し自信につながった思います。このようなレースを走る機会を与えて頂いたことに感謝したいです。そして今回のレースに帯同してまとめ上げてくださった山岸コーチ、メカニックとして毎日自転車の整備をしてくれた谷口、レース中は補給スタッフとして、またレース後は選手が次の日もしっかり走れるようにマッサージをしてくれた戸祭には本当に感謝したいと思います。最後に出来ることならまたもう一度ツールド北海道にもっと強くなって戻ってきたいです。




3回生 明石岳志