文部科学大臣杯 第69回 全日本大学対抗選手権自転車競技大会男子個人ロードレース

自分にとって初めてのインカレロードレースがありました。
約ひと月の間現地で合宿を行い、どこの大学よりもコースを走り準備をしてきました。
僕は7月の終わりにクラス2に昇格したばかりで、168kmなどという長い距離のレースはもちろん、全国大会も初めてでした。
しかし部内での選考ののちに僕に走る機会を与えてくださった秋田監督とロードを走ることができなかった人たちのためにも、決して2、3周でレースを終えるなんてことは許されないと思い臨みました。
当日は心配されていた雨は止み、あとは「あれだけつらい練習をしてきたのだから大丈夫だ」と自分に言い聞かせスタートしました。
序盤3周はペースが上がると予想されていたので、そこを何とか切り抜けるというのが僕にとっての一番の課題でした。
しかし2周目に少し速かった以外は集団は落ち着いていて、難なくこなすことができました。
レース中はとにかく前にいることを考え、図々しいくらい前に前にと。
途中逃げとの差が約9分くらいになったとこで日大のペースアップによりしんどい場面もあり、集団の人数は徐々に減っていくものの「落ち着いて走れ」という秋田監督の声を聞き周回をこなして行きました。
ラスト3周回ほどに差し掛かり、距離も120kmを越えたあたりから体は一気に疲れ始めました。
2本目の坂で集団の最後尾まで落ちるものの、「決して千切れるわけにはいかない」とここは我慢の走り。
スト2周回、同じ集団内にいた渡邊と「もう完走はできるな」と言葉を交わし、あとは一つでも高い順位を目指そうと思う。
最終周回でも2本目の上りで千切れかけるものの、下りで追いつき逃げようとするが、もう足のない僕のへなちょこアタックでは逃げ切ることはできず集団の最後尾でゴールしました。
結果として完走をし、僕自身に課せられた最低限の責任は果たせたのではないかと思います。
自分は今まで全く実績のなかったので、結果がすべてのこの競技において1つ完走できたことは自分にとってよかったと思います。
しかしレースの展開に絡んでいく力はなく、ただ走ることしかできなかったのは事実であります。
強い選手との差はまだまだ計り知れないほどあり、この結果には満足してはいけないと思います。
来年は木村さん、吉岡さんという2大エースが卒業してしまうので、あの2人がいなくなって京産は弱くなったなと思われるわけにはいかないので、今まで以上に練習し強くなっていかないといけないと思います。
また今回ロードレースでサポートに本当に感謝したいです。
先頭に立って選手のこと第一に考えサポートして下さった秋田監督と山岸さん、わざわざ京都から来てくださった武田さん、南野さん、峰松さん、僕が出場したために出れなくなった服部さん、鍵本さんも全力でサポートしてくださり、同期の谷口と戸祭、1回生の平松と、本当にありがとうございました。今ではずっとサポートの側だったためサポートの大変さはわかっていますし、みなさんおかげでレースを走れているのだと思います。
今回のインカレから学んだことを生かし、今シーズンの残りのレースと来シーズンに向けて臨んでいきたいです。
2回生 明石