全日本学生選手権チームロードを終えて

部の学外コーチに就任して約3年が経ちます。


就任当初より、この大会“チームロード”をクラブの大きな“目標”として掲げてきました。事ある毎に“チームロード”と言い続け“チームロード”で成績を出す為には個々の競技力だけではなくチームとしての力量も必要であり、日頃のクラブ内のまとまりが求められると考えたからです。


代表として走る4選手はもちろんサポートにまわる部員にも盛り上げる気持ちが求められる大会だと思います。


残念ながら3年前は個々で頑張る選手はいたもののクラブとしての状態は最悪でした。


しかし、3年の間に少しずつクラブの成長もあり昨年の同大会でようやく形になり、インカレや個人ロードの成績などから“ツール・ド・北海道出場”という大きな“結果”を得る事が出来ました。春先に長期沖縄合宿などで乗込み、寝食を共にしクラブの“チーム力”を上げて行けた結果だったと思います。


ようやくクラブとしてのスタートラインに立てたと思っていました。今年からが本当の“クラブ活動”になるという思いを持ち今回のチームロード遠征に参加してきました。


私事にはなりますが、この大会に付き添う為に3ヶ月前から仕事の調整をし3日間予定を空けていました。大学卒業後、競輪選手として走っていて3日間も仕事から離れた生活をする事は今までにありませんでした。


それだけに今回は非常に悔しい思いをしました。チームロード11位という数字自体は残念ですが、それを責めるつもりはありません。


昨年のチーム力を上げる為に行った沖縄合宿を主将は今年はやりたくないと言い自分達でしっかりやりますと言い放った結果に対しての怒りです。“自分達でも考えてやれます”という“意地”を絶対に見せないといけない大会だったはずです。


3年間積み上げてきたものが一瞬にして崩れ去った悔しい気持ちで京都に帰って来ました。


ただ救いは、現在の主力メンバーである2回生を中心に上級生からの引継ぎもなくどうして良いのか判らない中で“頑張ろう”という空気があったことです。また“スタートライン”に立てるように頑張ってもらいたいです。


京都産業大学体育会自転車競技部 
コーチ 山岸正教