第15回 修善寺カップオープンロードレース 

レースレポート:吉岡直哉

5月19日 (日) 晴れ

4月、今季最初のレースであったチャレンジロードがなくなり、最初の目標であり、弾みをつけるつもりであったレースがなくなってしまった。
そればかりか、チャレンジ前日にあるトラックレースで練習中落車に巻き込まれ、10日ほど自転車に乗れなくなる苦い修善寺の思い出をつくってしまった。
自転車に乗れるようになってからは体と気持ちがついていかず思うように走れない苛立ちも起こり、焦りが生じていた。
焦っていたとき秋田監督に焦るなと何度も言っていただけた。
実は、お前は修善寺カップからやと言って貰えたことが焦りがなくなった大きな要因だと実感いています。集中することができた。
言われてなかったら体は戻ってなかったと思う。本当にありがたかったです。
毎週順調に調子は上がっていっていた。
特に先週は調子が格段に上がってきていける気持ちがあった。


レース当日。
ここ一ヶ月で一番目覚めが良い朝だった。頭もすっきりしていた。
朝食をとり、レース会場に向かった。非常にリラックスしていた。
会場につき特に問題もなくバタバタすることもなくスムーズに秀峰亭までたどり着いた。
ゆとりがあった。なのでスタートもとてもリラックスしていた。
前半は鍵本、中井、間瀬が先頭付近で走る。自分も20番手以内で走る。
早く動きすぎると脚が後半動かなくなることは1回生2回生のときに経験しているので脚を貯めるようにかつ、消極的にならないように先頭付近で走る。 気温もさほど暑くなく寒くもない。
監督に補給をとれと言われ、補給を忘れないように早め早めに取った。

前半想定通り逃げが出来た。なかなか協力なメンバーだったが後半勝負するためここは待った。
出来れば中井に入って欲しかったが、かなりつらそうだった。

レースの半分を消化した地点で監督から追走の指示を受け追走をはじめる。
中井もつらそうながらも加わってくれ強さを見せていた。

しかしこれはすぐに後ろに吸収された。
しかし、吸収され少ししてここで行くしかないと思い単独で追走を開始した。
絶対追い付かなければ飛び出した意味はない。
秀峰亭をこえ、下ると逃げ4名が見えた。射程圏内に入ったので、ホームストレートの下りで塩の塊ラムネを取った。
袋からラムネが取れずハンドルから手を離して夢中でラムネを出して食べた。
決して余裕ではなかったが、追い付いてからの勝負のことを考えると少し遅れても補給を取ることを選んだ。 そして秀峰亭で追い付き、逃げは5名。その後中央の選手も合流し6名で逃げる。
この中で内野選手が比較的余裕そうだったので最後勝負になったら出てくると予想した。
残り4周のホームストレートで後ろに追走集団がみえ、追い付かれたた。
ここで自分が思いついた作戦は、1号橋でアタックをかけ一気に勝負をつける事だった。
全員の疲労をみて行けると確信しアタック。
完璧に思い通りにいった。
予想した通り内野選手がついてくる。
二人でペースを上げ、後続から20~30秒差を保つように走った。ラスト一周までは捕まるかもしれない不安があったが結局差は20秒程を保ったままラストへ。

ラスト。
1号橋。内野選手がアタック。反応するも脚がつり、腹筋がつり、5秒ほど遅れ秀峰亭へ。
脚が動かない。激痛が走る。
ラスト400メートルほどで内野選手が見えた。しかし、脚が動かない。もうダメだと思ったゴール手前で最初に見えたのが秋田監督だった。
そしてチームメイトの応援。他チームの選手の応援も聞こえる。痛さを忘れて夢中で踏んだ自分でもびっくりするほど脚が動き、思ってる以上にスピードが乗る…気がした。
ラスト80メーター手前ほどで内野選手をとらえることに成功。そのまま抜き。
ガッツポーズ!
2連覇を達成でき本当に良かったです。

また、調子が戻ってきたことも再確認できて良かったです。

今回的確な指示、サポートしていただいた秋田監督、自転車を整備してくれた南野、レース前日にも関わらずマッサージをしてくれた戸祭。レース直後にもかかわらずサポート応援してくれたチームメイトの皆。
応援して頂いた方々に心から感謝します。
本当にありがとうございました。 シーズンは始まったばかりなのでこれからも気合いを入れて走ります。

4回生 吉岡直哉