ツール・ド・北海道 2012 

レースレポート


今回ツール・ド・北海道(以下TDH)の京産メンバーで唯一の1回生でした。
去年の木村さんのインカレロードの結果や今年のチームロードの準優勝などの結果から大学チームのランキング1位での出場でした。


開催地は北海道(日本)ですが、レースは国際大会。もちろん海外(アメリカ・スイス・シンガポール他)からもプロチームが参加しました。僕にとって海外チームが参加する国際レースもステージレースも初めての経験で、集団の走り方もインカレとはまるで違い、集団の動きは極端に遅かったり、速かったり、プロチームのラインが何本も組まれてコントロールしている集団の中で前に上がる事も難しかったです。


そして登りが苦手な僕にとって各ステージに設定されている山岳ポイントは一番集中しないといけないポイントでもありました。
しかし、登りで離された距離を下りと平地を使って詰めるのは想像以上に体力を使い、集団で走る事の大切さを感じました。


第1ステージでは補給ポイントでサコッシュを巻き込んで落車をしてしまい集団から大きく遅れ、集団に復帰することに体力を使いすぎて復帰してからもリアエンドが曲がってしまったのでローギア2〜3枚に入れられないまま2つ目のKOMを登りました。ここでも集団から離れてしまい、8人ほどで集団を追って復帰しましたが第1ステージのゴールスプリントでは集団内で走り切る事しかできませんでした。


第2ステージは山岳ステージだったので、最初から第3ステージを走る為にも確実に第2ステージを完走する事だけに集中して走りました。
しかし900mを10kmで登るKOMの手前の山ですでに集団から離れてしまい。サポートカーの集団の中で山を下る事になってしまいました。
この日は朝から雨が降っていて路面も濡れ、視界も悪く、集団から遅れていて少しオーバーペースで下っていたこともあり、ガードレールの無いコーナーで完全にコースアウトしてしまい、道路から笹の生い茂る谷に消えて行きました。
自力では斜面がキツすぎて起き上がる事もできず。サポートカーから飛び出してきてくれた大内監督と武田さん、後ろを走っていた救護車両などの人に引き上げられてなんとか再スタートができました。
しかしその間に何名かの選手に抜かれてしまい、大きなグルペットにも乗り遅れてしまいました。その結果6人ほどのグルペットで60kmを走り切ることになり、先頭と27分遅れで第2ステージをゴールすることになってしまいました。


先頭から20分以上経ってゴールした選手はFAD(制限時間切れ)となり、第3ステージは走れませんでした。
第1ステージも第2ステージも自分のミスで落車やコースアウトをしてしまい。結果として完走できませんでした。
登りで遅れたことも原因ですが、落車をしなければ第3ステージを走れていたかもしれないと思うと悔しいです。


TDHは誰でも、どのチームでも出れるレースではないですし、メンバーに入ることも難しい中で、今回走れたことはすごく嬉しかったです。
しかし、来年TDHに必ず出場できる保障はどこにもありません。
そんな特別なレースで今までやった事の無い失敗をしてしまい、完走もできなかった事は本当に悔しいとしか言いようがないです。
ですが、今回海外や国内のプロチームと走って良い経験になりました。
また出場して結果を残したいと強く思ったので、来年の出場枠獲得に向けてトレーニングしていきたいです。


最後に、今回監督として指揮していただいた大内監督。トレーナーの武田さん。応援に来て頂いた京都産業大学のOB会北海道支部のみなさん。ありがとうございました。


1回生 谷口