第51回 全日本学生選手権 チーム・ロード・タイムトライアル大会

準優勝
6月1日(土)晴れ後曇り
メンバー 秋田監督 武田トレーナー 服部さん 吉岡さん 木村さん 南野さん 中村 田中 谷口 渡邊 戸祭 明石 鍵本



チームTT



皆様お久しぶりです。
先日ゴ○ブリと二時間の死闘の末、ドローという戦果をあげた鍵本です。
地上での高速移動に加え、垂直の壁さえ走破する汎用性の高さ、更には飛行能力をも兼ね備えたヤツを仕留めきれなかった私を誰が責めれようか。
何あの性能こわい。



閑話休題



さて、いよいよこの日がやってきました。
待ちに待ったチームロードの日です。
大学の総合ポイントで劣勢の今、この大会の成績次第でツールド北海道へ出場出来るかどうかの分かれ目になるでしょう。
そのため、チームロードのメンバーは今日の為に調子を上げ、全員がベストの状態になるように努めてきました。
特に谷口の意気込みはウチの中でも強く、後輩には負けられないと僕も気合を入れる事は少なくなかったです。

少し早めに会場入りして、ゆっくりと集中力を高めていくメンバー。
心配されていた雨も降らず、何の問題もなく試合への準備を進めていた出走二時間前に事件はおこる。
何故かこの大会への意気込みが人一倍強い谷口がワンピースではなく普通のウェアで出場すると言い始める。
空気抵抗のストレスは本人もわかってる筈。
忘れたのかと聞くと持ってきているとのこと。
なら着ろよと皆で説得し、ワンピースを着る事を決める。
そして谷口のワンピースへゼッケンを付ける時に違和感を覚える。
あ...ありのままに今起こった事を話すぜ...!
風上にいたのに谷口のワンピースから納豆の臭いがする。
何を言ってるかわからないと思うがそれが今目の前で起こってることなんだ...!
香り付き柔軟剤とか体臭なんてチャチなものじゃねぇ...もっとすごいものの片鱗を味わったぜ...
簡潔に言うと、
谷 口 ワ ン ピ ー ス 臭 え 。


谷口から事情を聞き、要点をまとめると、
•二週間前のピストの大会の積み下ろしの時に持って帰り忘れる
•ワンピース(汗でしっとり)を入れた袋が探しても発見できない
•ワンピース(汗でしっとり)順調に発酵
•発見できないまま二週間経過
•今回の大会の荷物を積む時にワンピース(兵器)の入った袋を発見
•そのまま持ってきた
ということらしい。
チームロードの並び順で谷口の後ろにいる木村さんを本気で心配してしまった。
帰ったら先ずは洗濯。
そう心に誓った。



閑話休題

そんな一悶着を終え、出走の時間になり、スタートラインにつきます。
TOJに参加し、また一つ強くなった木村さん。
今季最高の調子の吉岡さん。
最近調子が上がってきた鍵本。
芳醇な香りを漂わす谷口。
このメンバーなら大丈夫。
切り札二枚に芳香剤要員を投入する我がチームに死角はありません。
監督からのオーダーは最初からオーバーペース気味でつっこみ、そこから気持ちいい速度までもっていく。
最初に稼いだアドバンテージは精神的余裕に繋がり、高水準のモチベーションを保ったままレースを走りきれる、とのことでした。
最初にペースを作るのは吉岡さんなので、次の僕はそのペースを保つ事が仕事です。
その事を頭の中で反芻しながらレース開始。
予定通り吉岡さんが少しオーバーペースでつっこみます。
一つ前の大学を視界におさめながら僕の順番が回ってくる。
約三十秒ひき、谷口にバトンタッチ。
つっこみ気味とはいえ、良い感じで先頭交代を繰り返します。
長くひいて基本のペースを吉岡さんが作り、僕と谷口が保ち、乱れたら木村さんが整える。
完璧である。
往路をクリアし、復路に差し掛かった時点での中間タイムは三位でした。
当初の予定通り好順位で通過し、モチベーション(テンション?)を上げます。
復路は向かい風でしたが、全員がペースを大きく乱す事はなかったので問題なくクリアしました。
続く二周目も少しペースを落とし、同じようにクリアしていきます。
しかし、三周目に入ると、これまで長時間先頭をひいていた吉岡さんに疲労の色が濃くなってきました。
そのため二周目に比べペースは落ちましたが木村さんの統率によりペースを乱す事なく往路をクリア。
そして復路にさしかかると、最後の力を振り絞って先頭をひいた吉岡さんが離れ、ついに三人となりました。
木村さんの激励により苦しい中でペースを保つ僕と谷口。
そしてラスト1km。
この時点での二位。
三位とのタイムギャップはわずか5秒という接戦になりました。
絶対に勝つぞ! という木村さんの言葉に僕と谷口は最後の力を振り絞ります。
そしてラスト300m。
僕が先頭でペースを上げ、谷口を発車。
二番手の木村さんと並んでゴールしようとしましたが、力及ばず少しズレてゴールしました。
ゴール後は腰が甚大なダメージを負ってしまい、立てなくなりましたが、やりきったという達成感の方が大きかったのでプラスマイナスゼロです。
今日は去年に比べかなり良い成績を残せた日になりましたが、同時に今回のチームロードは木村さんと吉岡さんに頼りきっていたので、もっと強くなりたいと思った日でもあります。
今日のこの気持ちを胸に練習に励み、来週の個人戦にむけて調子を上げていきたいと思います。

二回生 鍵本大地




1 中央大学

0:38'44''43
0:40'55''80
0:42'16''41
2:01'56''64<46.25km/h>
2 京都産業大学
0:40'35''47
0:42'08''93
0:43'01''06
2:05'45''46
(+03'48''82)
(44.85km/h)
3 鹿屋体育大学
0:39'53''00
0:42'47''86
0:43'09''35
2:05'50''21
(+03'53''57)
(44.82km/h)
4 東京大学
0:41'01''09
0:42'27''92
0:42'40''71
2:06'09''72
(+04'13''08)
(44.70km/h)
5 朝日大学
0:41'32''45
0:42'18''56
0:42'54''96
2:06'45''97
(+04'49''33)
(44.49km/h)
6 日本大学
0:40'48''39
0:42'48''34
0:43'18''31
2:06'55''04
(+04'58''40)
(44.44km/h)
7 順天堂大学
0:40'58''27
0:42'09''94
0:43'50''87
2:06'59''08
(+05'02''44)
(44.41km/h)
8 明治大学
0:41'22''40
0:42'14''61
0:43'32''30
2:07'09''31
(+05'12''67)
(44.36km/h)
9 早稲田大学
0:42'30''67
0:42'55''76
0:41'50''12
2:07'16''55
(+05'19''91)
(44.31km/h)
10 法政大学
0:41'22''07
0:42'39''31
0:44'43''35
2:08'44''73
(+06'48''09)
(43.81km/h)
http://www.remus.dti.ne.jp/~jicf/TTT120602.pdf