西日本インカレ感想

西日本インカレを観戦に行ってきた。

この半年間の修練を、勝利という形にすることが出来るという意味では、最も手短なレース。
この大会で勝利することが出来ない者が、インカレをはじめとする全国大会で勝利を手にしようなど、冗談としか思えない。

サングラス奥に見える眼差しから、勝利を託された者の緊張感と自分への期待感・不安感をうかがう事ができる。
黒く日焼けした四肢、発達した筋肉からは、不断の努力に従事してきた強い精神力を感じる事ができる。
綺麗に掃除され磨きこまれた美しい機材から、この試合に望む強い決意を見る事ができる。
全ては勝つことに注がれている!!と感じることの出来る選手を、今回我がチームから見ることはできなかった。

勝てたならそれでもいい。
試合の間は確かにに全力を尽くしたのだと感じる。妥協の無い走りだったろう。
しかしそれ以外の時間はどうかというと疑問を感じざるを得ない。
2位以下に終わった選手は、全ての部分をもう一度見直さなければならない。
全てのベクトルを勝利に向ける必要がある。
結果が全てのこの世界で、勝つことに対する努力を放棄した選手の価値は限りなく低い。

今回の記録的とも歴史的ともいえる敗北の全ては監督である私と主将である渋谷の責任だと思っている。
しかし今回の試合から何かを拾いあげようとしない選手に次はないとも思う。
『次につながる』『勉強になった』などという表現は嫌いだが、今回の試合をそうでもしないと全く無益な半年を過ごしてきたことになりかねない。
それらを感じながら、インカレまでのわずかな時間をすごして欲しい。

監督 秋田