ツールド北海道2010

レポート 廣浦 典也

チームで6年ぶりの出場となるツールド北海道。木守さんのインカレ、吉岡の個人戦、チームロードメンバーのチームロードで出場を決めました。なのでツールド北海道を出場するにあたりチームに貢献できていない僕は、海外や実業団選手はもちろんのこと、他大学に対しても遅れをとっていると感じ、不安しかありませんでしたがやるしかないと言い聞かせていました。 サポートの多田さんと平野には先に北海道に行っといてもらい、選手と監督は後から飛行機で向かった為、移動の疲れなどはありませんでした。


北海道は京都に比べ涼しく、過ごしやすい気温でした。空港でチームカーを受け取り初日の宿舎に移動しました。いつもチームが宿泊する所と比べ格段によく、駐車場に止まっているチームのトラックなどをみると大会の規模の大きさを思い知らされました。各自自転車を用意し、監督と共に1時間程度調整に乗りにいきました。 北海道は道が広く、海沿いということもあって風が強く、向かい風区間は大変でした。


プロローグ
函館競輪場を2周するコースと聞いていたので普通にスプリンターレーンを走る物だと思っていたら赤バンを走る実はテクニカルなコースでした。僕はチーム内で4走で、前の3人が比較的良いタイムを出していたので、リラックスして臨むことが出来ました。スタートしても全然スピードに乗らず、皆が足を止めている箇所でも足をまわすぐらいのスピードで1分00秒でした。後ろには学生が何人かしかいない順位でゴールしました。プロとのスピード差を体感しました。


第1ステージ
今回最長のステージ216キロで平坦のステージでした。スタートして30キロ地点にあるKOMで千切れて終わらないか北海道に出場が決まった時から不安でした。スタートしてすぐに逃げが出来たこともあって前半はそう速くないペースで進んでいき、山岳もあまり斜度がなく、メイン集団中程でクリアしました。中盤は集中力と水分を切らさないように走り、バイクからペットボトルを受け取りながら走っていました。木守さんの近くを走る事を心がけていました。逃げとのタイム差が12分を越えたところで集団は追走をはじめました。海岸沿いの横風で足を削りとられていきました。残り30キロを切った辺りで逃げに追いついてからはアタック合戦で、体験したことのないペースで、ちいさい丘が連続していたのでただ着いていくことに一生懸命でした。なんとか着いていき集団の真ん中ぐらいでゴールしました。足と肺共にきつかったです。


第2ステージ
今大会最難関のステージでスタートからアップダウンの連続で獲得標高3000mというものでした。初めの11km地点の400m程の山から必死で学生の何人かだけはおくれていました。次のチセヌプリの山は一番心配していた山でした。 周りは余裕そうなのに比べ僕は一杯でしたがなんとか食らいつきKOMを集団で通過しましたが次のKOM地点の1キロ手前ぐらいで集団が2つに別れるときに堪らず千切れてしまいました。
そこから数人の千切れ集団で補給地点の次の山岳まで走りましたが打ち切られ、DNFとなってしまいました。しばらくすると吉岡まで降ろされ、木守さんも関門車の目の前を走っていましたがなんとかゴールしていました。
ここで僕のツールド北海道が終わってしまいました。
OBの皆様や選ばれなかったチームのメンバーやサポートしてくださった方々のことを想うと申し訳ない気持ちでいっぱいです。北海道でしたこの経験を後輩達に伝え、より良い部の発展に貢献できたらとおもいます。ありがとうございました


廣浦 典也